これを見ればテロメアがわかるー
若返りの秘薬?テロメア・テロメラーゼの真実とは
「死」や「病気」はなぜ起きるきるのでしょうか?
この人類最大とも言える疑問、そして不老不死への願望。この二つの答えとなりそうなのが「テロメア」です。
テロメアの事実は、なんと小さな緑藻の研究からその事実が明らかになってきました。
この緑藻、テトラヒメナの細胞は 年を取ることも死ぬこともない のです。
このことから、科学研究もついに人類不老不死を実現する時代がくるのか!?という淡い期待がよぎります。
エリザベス・ブラックバーンさんのスピーチが素晴らしいので、ぜひ見てみてください!
エリザベス・ブラックバーン 決して年を取らない細胞についての科学
エリザベス・ブラックバーン TED2017より
エリザベス・ブラックバーンさんは、細胞内に存在するDNAの束、すなわち染色体に強く興味をもっていました。特に、染色体の末端部分「テロメア」に関心がありました。
研究を始めた頃は、テロメアは「染色体末端の保護に関与する構造を持っており、細胞分裂時に重要なもの」と解っているだけでしたが、 彼女の何から構成されているのか?という好奇心が、テロメアについての重要な事実を知るきっかけとなったのですね。
年をとる=テロメアが短くなる。テロメアが長ければ若々しく長生きできる。
そして、そのテロメアを長く補填してくれるのが「テロメラーゼ(テロメレース)」。
テロメラーゼがあれば、不老不死の夢も見れるというものです。
しかし、残念ですね。テロメラーゼをとると癌のリスクが上がる。
現在あやしい商品を買って使ってしまっている人や、商売を持ちこまれている人は、要注意かもしれません。
動画の後半の内容がとても大事…!
「慢性的なストレスがテロメアに悪影響を与える」という内容。
彼女のスピーチから抜粋すると、
多くの研究から テロメア関連の老化現象について言えば 想像以上に その人次第でどうにかなることが わかってきています
例えば UCLAが行った研究ですが 長期にわたり認知症家族の 世話をしてきた人たちについて テロメアの補修能力について調べたところ 1日に12分の瞑想を 2ヶ月間続けた結果 テロメアの補修能力に 改善が見られたことがわかりました
とあります。
「その人の生き方次第で変わる」と言っているのです。
そして、いじめや虐待、人種差別がその人の命を削っていく。
これって、人を傷つけ続けている人は…その人の命を少しずつ奪っていっているんですね。
その他、ストレスだらけで生きるというのも、命を削ることなんですね…。
テロメアを長く保つためには、「幸せに生きる」ことが一番大事ということですね。
そして瞑想を続けた結果、テロメアの補修能力に改善がみられた、とのこと。
テロメアの補填能力に関しては、コルチゾールが鍵のようですね。
コルチゾールの値を上げないことが重要。
久しぶりに、Super Longevityを聞いた方がいいかしら...と思いましたね。コルチゾール値、約半分になるんだし。
ちなみに、エリザベス・ブラックバーンさんの本もあり、日本語版も出ているようです。
細胞から若返る! テロメア・エフェクト
健康長寿のための最強プログラム
エリザベス・ブラックバーン、 エリッサ・エペル
森内 薫 訳
さて、テロメアについて、他の視点からも見てみましょう。
その他テロメアにまつわる話① 宇宙に行くとテロメアが長くなる?
地球に残ったマーク・ケリー氏(左)と宇宙で約一年過ごしたスコット氏(右)
テロメアの長さが同じ遺伝子の双子でテロメアに関することが検証されました。
以下は、CNNニュースからの引用です。
NASAでは現在、10組の研究チームが両飛行士とケリー飛行士の双子の兄弟、マーク・ケリー氏の免疫反応や骨の状態、腸内環境などのデータを比較、分析している。先ごろ開かれた年次報告会で、各チームがこれまでの成果を発表した。
スコット氏とマーク氏の白血球細胞を採取して染色体の末端にある「テロメア」という部分を調べたチームによると、スコット氏は宇宙滞在中にこの部分が長くなっていたことが判明した。テロメアは普通、細胞が老化するにしたがって少しずつ短くなることが知られている。スコット氏の場合も、地球に帰還した後はテロメアがまた短縮していた。
NASAによると、全体としては今のところ、宇宙に1年間滞在した場合と半年間の滞在を比べても、ストレスの大きさに目立った変化はないと考えられる。長期滞在の影響については今後さらに詳しい研究を進める予定だが、残念ながら双子の飛行士が現れる見通しはないという。
宇宙はまだまだ謎に包まれてますね。
なぜ宇宙に行っただけでテロメアが伸びたんでしょうか…。
宇宙に行くとコルチゾール値が下がるのか?はたまた、宇宙にテロメレースがあるのか。いやいや、でも宇宙船の中だから、どうなんでしょうか。
新しい情報に期待ですね。
その他テロメアにまつわる話②若返りウイルス…?20歳若返ったCEO
バイオ企業・BioViva(ワシントン州シアトル)CEO エリザベス・パリッシュ
自らの身体で実験した女性 エリザベス・パリッシュ
約一億円を投資し、「遺伝子治療で20歳若返った」という、エリザベス・パリッシュさん。元々歌手・女優(ミュージカル等)で、いくつか映画にも出ているようですね。
彼女は現在バイオ企業のCEOとして活躍されているようです。各メディアにも取り上げられたりと、なかなかチャレンジングな分野に切り込んいるようです。
臨床試験の詳細は明らかにしていない様子なのですが、アメリカ国内では実施できなかったのかコロンビアに飛び、治療の一環として、「遺伝子組み換えウイルス」の静脈内注射を行い、20歳に相当する年齢分若返りとなったのだとか。
現在44歳とのこと。(年相応に見えるのは、私だけ?)
もちろん、このウイルスによって、テロメラーゼ酵素を生成する遺伝物質が細胞に送られ、テロメアの長さが伸びたということです。
彼女はエイジングセラピー、として彼女の会社を運営しているようです。
”Liz Parrish”で検索すると、いくつか彼女の動画がでてきます。
エリザベス・パリッシュさんは、血液検査の結果から白血球のテロメアが6.71から7.33キロベース(kb)に伸びたと主張しています。元々の6.71は年齢の割にテロメアが異常に短いのだとか。
しかし他の科学者たちは、使用や主張に懐疑的な見方をしています。
(前に述べたブラックバーンさんもそうでしょう)
テロメアの長さと健康の明確なつながりがまだ判明しておらず、心血管疾患は短めのテロメアと関連していますが、ガンは長めのテロメアと関連しているのです。
ちなみに、実はマウス実験は2012年にすでに行われており、その結果によると20%以上の寿命の延びに相当する効果がみられたのだとか。
とはいえ、本人自らウイルス製剤を使うとは、なかなか勇気がありますね…。
でも、ここまでいくと、DNAの遺伝子操作というか、遺伝子組み換え?の医学になってきますよね。
Netflixなんかでも、「不自然淘汰 ゲノム編集がもたらす未来」という作品が先月から放送されています。
DNAって医学で変えていいものでしょうか。
人間本来の力が、どんどん失っていきそうな感じもします…。
あなたは、テロメアについてどう思いますか?
テロメラーゼ、使ってみたいですか?
ちなみに、日本でもテロメラーゼ関連の商品が販売されており、テロメラーゼのサプリは約9万円で買えるみたいです。
![]() | テロメアサプリメント TAM818 Capsules TAMカプセル 90粒 価格:92,000円 |

エリザベス・パリッシュさんは注射投与のようですが、サプリメントなのですね。
サプリという事なので、血液でテロメラーゼが運ばれるということでしょうか。
筆者は、今のところサプリの摂取はやめておきます(笑)。
瞑想で体の免疫力も高められますし、コルチゾール値もある程度コントロールできるからです。
バイオ科学の進歩とこれからの情報を待つこととします。
瞑想は今までも、これからも、世界のどこかでずっと必要になるのだと思います。