瞑想法 その⑤ 数息観(すそくかん/すうそくかん)
~数息観とは~
- 呼吸に集中する、というオーソドックスな瞑想
- 呼吸の数を数えるだけの、シンプルさ
- 仏教とともに中国、日本に伝わる
- サマタ瞑想の一種、または導入的段階ともいわれる
- 多くの宗派で必須の行法となっている。
数息観について
数息観は、座禅を組んで、呼吸を数えるだけというシンプルな瞑想方法です。
ですが、このシンプルさの中にも、難しさがあります。
雑念などにとらわれがちで、やってみると集中できないことに気が付くでしょう。
毎日コツコツと取り組むことが必要なようです。
眠れない時などには、横たわって数息観のように呼吸を数えるだけでも、十分に眠れるだけのリラックス効果が得られます。
数息観のやり方
まず、座禅を組みます。その後、合唱し、自然な呼吸を心の中で数え始めます。
吐く息と吸う息の一連の動作を一つとして数え、次に吐く息、吸う息は二つと数えます。
数え方は、「ひと~つ…」「ふた~つ…」とゆったりと、言葉を伸ばすように数えていきます。
そのまま10回ほど数えると、十分にリラックスが感じられてくるようです。
呼吸はコントロールせずに、そのまま自然な呼吸を数えてください。
数息観で心がけること
- 勘定を問違えない
- 雑念を交えない
- これら二つが出てきたら1の数まで戻すこと
数息観はあくまでも入門編?
人間禅 豊前道場 さんによると、
数息観では定力は養えるでしょうが、真理眼は開けません。それでは心の支柱がありません。やはり、宇宙の生命・万物の真相・大道の根幹という問題になれば、脚実地に禅の修行をして転迷開悟の実を挙げねばなりません。
禅者は一生涯数息観を廃すべきではありません。そして数息観ばかりでは、真の人生の意義はわかりません。 どうか禅の修行をなさる人もなさらぬ人も、これだけは意にお留めおき下さい。
とあります。数息観はあくまでも瞑想修行の入り口といえるかもしれません。